年4回の定例議会と7〜8月に開かれる臨時議会の概要を報告します。
「民報かこがわ」で詳しく報告しますので、そちらもぜひ、ご覧下さい。
はじめに、加古川刑務所用地にある戦跡の保存についてお伺いいたします。
加古川市は3月議会において日岡公園駐車場等整備事業用地として、加古川刑務所用地の1部取得の議案を上程されています。ここには、以前から戦争中使用されていた弾薬庫跡があることが知られていました。
ふたたび子どもたちを戦場に送らないために、高校生たちと戦跡を研究されている高校の先生は、以前から加古川刑務所の弾薬庫跡を風化させず、戦跡として保存する運動の一環として、毎年加印地区2市2町で「平和のための戦争展」を共催してこられました。「日本に残っている弾薬庫跡は、京都大学の構内と加古川刑務所内の2ヶ所、大変貴重な歴史的戦跡なので、ぜひ保存してほしい。」といわれています。
先日、視察調査に行ってまいりました。確かに老朽化が激しいことはいなめませんが日本の建築技術を持ってすれば復元は可能ではないかと思います。駐車場も充分な広い敷地です。戦争の時に使われた建物などを保存し、悲惨な戦争をわすれず、子どもたちに伝えていくために。子どもたちが戦争で殺す事も殺される事もない平和な社会を引き継いでいくためにもメモリー公園とか博物館などの建設を考えていただきたいとおもいます。そんな立場から。
(1) 戦跡保存の意義について
質問の1つ目は戦跡保存の意義についてです。悲惨な戦争を繰返す事の無いように語り伝えようという催しが各地で開かれておりますが戦後60年の昨年10月29日自民党は憲法「改正」草案を発表しました。そこには、政府の行為によって戦争をさせないために主権在民を宣言することや全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏からまぬがれ、平和のうちに生存する権利を有するとした憲法の前文が削除されています。しかし、世界は、紛争は平和的に解決しょうという流れが大勢となっています。「戦争はしない、武器は持たない」と決めた憲法9条を守ろうという「9条の会」の運動が広がっています。今この歴史の分かれ目に戦跡を保存する意味は一層大きくなっています。10年前にも水足周辺戦争遺跡保存会のみなさんから「水足周辺の戦争遺跡保存を求める要望書」が前市長あてに提出されました。その要望書には「次代を担う子どもたちに戦争の真実と平和の尊さを教える生きた教材として伝えて行きたい」と訴えておられます。モニュメントはこれからも残り、歴史を語ってくれます。全国的にも、地下壕や軍の施設など戦争にかかわる遺跡が国や自治体の文化財に指定・登録される例が着実に増え、昨年は全国で100ヶ所を超えていると報告されています。戦争体験者に代る歴史の証人として見直されているのです。戦跡の史跡、文化財の指定・登録は国や自治体がそれぞれの判断でなされるそうです。保存の意義についてのお考えをお聞かせください。
(1) メモリー公園の設置について
2つ目はメモリー公園の設置についてです。公園にはこだわりませんが博物館のようなものでもよろしいかと思います。戦争に関する忘れがたく捨てがたいコレクションを持っておられる方がありまして、「自分が居らんようになったら息子は処分に困るのではないか。」と言われておりますので加古川市で預かられて一般公開されてはいかがかとご所見をお伺いいたします。
答弁:青木建設部長は「建物が老朽化しているので保存は難しい。写真や図面による記録保存を考えている。」と答弁しました。
大きな2つ目は中学校給食についてです。昨日の代表質問でも山川団長が申し上げましたように中学校給食も、「学校給食法の理念に基づいて実施することは教育行政の役割である」「本来の学校給食のあり方の本筋に立つ時ではないか。」
これが、わが党の考えです。この理念に基づいて中学校でも小学校のような完全給食を行っているところが全国で、すでに77,6%にもなってきています。
いま、小泉改革の格差拡大で家庭に子育ての能力が失われていると言う「小・中学校アンケート」がありました。「保護者も生活に精一杯で、子どもの教育に無関心」とか「生活事態が不安定で食事への配慮がない」家庭が増えているというのです。こんな時に、中学校の完全給食は「人生最大の発育期」の子どもの成長を保障するものとして重要な意味を持っています。
食をめぐる状況も深刻になっています。いま、スーパーに行けば、一見豊かそうに見える食品があふれていますが内実は食品添加物や農薬、加工食品、輸入食品など、多くの問題があります。子どもはお金さえ出せば好きなものを好きなだけ食べることが出来る状況にあります。その結果、成人病の低年齢化が進み、このままでは健康に生きられないのではないかと心配されるのです。だからこそ教育としての学校給食の役割が大きくなっていると思います。
農業国フランスでは学校給食の教育方針について「人間が人間として生きていくために食べる事を教える。食卓にあるものがどこで作られ、どのようにして来たか。食べ物をどう食べるのがい良いか解かる。これが教育としての給食の原点だ」と言うそうです。日本の子どもたちにも学校給食法があります。21世紀を担うかけがえのない子どもたちの心と身体の健やかな発達を保障するために「おいしくて 豊かで 安全な学校給食」の実現がいまこそ求められています。
加古川市は全国的な中学校給食の流れがこのように変わってきている中でも、保護者が作る「愛情弁当持参」を最善であるとされるのでしょうか。つぎの諸点についてお伺いいたします。
(1)志方中学校給食の選択制について
約2年前になりますが、30年続けられてきた志方中学校給食にも「弁当持参が基本」この考えで平準化するように求めてこられました。志方町のみなさんはコレまでどおりの給食を続けてほしいと声を挙げられました。志方中学PTAが主体となって集められた署名は地域住民の9割近くにのぼり、志方中学校で行なわれた説明会に参加された保護者や町内会の方、これから子どもが中学校に行かれる方など、ほとんどの方が給食の継続を必死に訴えられた光景は今も記憶に鮮明です。「不公平をなくすため」といって町民が大切に思っている中学校給食を廃止し、安い方にならすやり方は到底認めるわけにはいきません。
そんな中で、今年4月から志方中学校の給食に選択制が導入される報告が文教経済常任委員会でなされました。PTA役員が了解され、入学説明会でも保護者に報告が行われたことを知りました。
「お弁当を持って来ても良い」となれば給食がなし崩しになるのではないか。子どもたちにとってより良い方向に向うのではなく、お昼がばらばらの昼食になるのではないかと心配して志方中学校に行ってきました。校長先生は生徒全員がこれまでどおりの給食を選択していると話されました。ほんとうに安心しました。
給食に選択制が導入され、家庭で作るお弁当でも良いことになっても、志方町の多くの人たちが大切に思っている給食は守られたということです。教育委員会の方向にはならなかったのですが、子どもや保護者の選択を認め、志方中学校の給食制度を継続されるべきと考えますが見解をお聞かせください。
つぎに、中学校昼食サポート事業について 昨年、6月から事業が開始されて10月までの5ヵ月間の平均は41食0.56%と12月議会に報告がありました。
私は、ある中学校の校長先生にお話を聞かせていただきました。「生徒は約280人ほどですが弁当の注文は1つか2つ、ゼロと言うこともある。みんな家庭からお弁当を持って来るかというとそうでもない。いままで学校で一人か二人だった母子家庭、父子家庭がどのクラスにもいる状態になってきて家庭が壊れている生徒が見られる。だからと言って悪い子とかではないのだけどお弁当は買わずにパンで済ませてるようだ。」と心配されていました。昼食サポート事業の実施はこれで良いのでしょうか。12月議会の一般質問で、堀議員や末沢議員から食育の話が出ました。教育の基礎の部分として取組むべきというお話でした。そして、「愛情給食」という観点で検討されるようにいわれました。私もこのご意見に賛同いたします。いま、一度見直すべきと考えますが見解をお聞かせください。
つぎに、「地産・地消」の観点について です。青森県十和田市立東中学3年生は給食の食材が何所から来たのか調べました。調査したのは人気のシーフードカレー、わかめサラダ、麦ご飯、牛乳のメニューです。カレールーだけでもカナダの小麦粉、インド、マレーシア、インドネシアの香辛料と多くの移動距離を経て十和田にやってきた事が解かり、そのために多くの燃料や機材が使われている。地産地消でこそ環境を守ることを学んだというのです。
また、東京都日野市は、地域にある68件の農家に集ってもらって「低農薬の野菜を学校給食用に作ってもらえないものか」と話合い実現しています。給食のおいしさは材料が旬の物。地場の物が何より大切。季節の献立が立てられることが教育だと長年学校給食に取組んでいる雨宮正子さんは言っています。卸売り市場の活性化に熱心に取組まれている市長として、まず、販路の拡大のため、地元の食材を使ってもらえる本格的な中学校給食にするべきと考えますが見解をお聞かせください。
最後に、BSEなど食の観点について
昨年12月国民の反対を押し切って小泉内閣が強行したアメリカ産牛肉の輸入再開からわずか1カ月後、輸入牛肉にBSE(牛海綿状脳症)の危険部位の混入が発覚しました。見つかった牛肉は、輸出国アメリカ農務省の役人が輸出段階でチェック出来なかっただけでなく、牛を解体した業者も、最終商品に加工した業者も、さらに出荷をチェックした検察官も脊柱の混入に気づかなかったことがわかっています。その上、いわゆる「へたり牛」20頭が、原因不明のまま食肉処理されていた事も明らかになっています。こんな危険な牛肉が子どもたちの大好きなハンバーグなどに加工されているとしても見分けられない危険があるのです。
BSE市民ネットワークの高谷順子さんの調べでは、厚生労働省のウイルス感染調査研究班が、4年前に日本人のほとんどがBSEに感染しやすい遺伝子を持っている事実を突き止め、医療専門雑誌に報告していたことがわかりました。
BSEから感染した変異型ヤコブ病患者の遺伝子を調べたら全員がMM型だった。そのタイプの遺伝子を持つ人は欧州人では40%程度だが日本人は93%。日本人のほとんどがBSEに感染しやすい体質であるから世界のトップレベルの安全対策をとるのは当然のことと報告されています。給食を通じて食の安全教育を行うことがいかに大切なことかと思います。改めて見解をおきかせください。